大斗乃弁神は、意富斗能地神と共に現れた妹神です。「ト(処)」は場所、「ベ(弁)」は女性を表し、固まった大地を「住処」として認識し、定着させる役割を担っています。
大いなる所の母
居住空間の始まり
兄であり夫である意富斗能地神が「土台としての土地」であるなら、大斗乃弁神はその場所を「生活の場(家)」として機能させる側面を持っています。単なる岩塊だった大地に、温かみのある生活の概念が生まれました。
性差の確立
神世七代も中盤に入り、男女の役割分担や「対」としての性質がよりはっきりとしてきます。これは世界が複雑化し、多様な機能ごとの神々が必要になってきたことを示しています。
神話での位置づけ
建築と竈
直接的に語られはしませんが、後の建築の神や竈(かまど)神につながる、「家を守る女神」の系譜の始祖的存在と言えるかもしれません。
まとめ
大斗乃弁神は、荒涼とした大地を「私たちの帰る場所」へと変えてくれた、優しき大地の母なのです。