泣沢女神は、妻イザナミを亡くしたイザナギが流した涙から生まれた女神です。香具山の麓にある畝尾都多本神社(うねおつたもとじんじゃ)に祀られています。
涙と水の神
涙という水
悲しみの涙から生まれた彼女は、湧き水や井戸の神として信仰されています。古代の人々は、涙には死者の魂を鎮める力(呪力)があると考えており、ナキサワメは鎮魂の役割も担っていました。
雨乞い
涙が雨に通じることから、日照りの際には雨乞いの神としても頼りにされました。人の感情(悲しみ)と自然現象(雨)をつなぐ、繊細な女神です。
まとめ
泣沢女神は、誰かを深く思うからこそ流れる「涙」の尊さを象徴し、乾いた大地と心を潤してくれる慈愛の神様です。悲しみを知る神だからこそ、人々の苦しみに寄り添い、その魂を慰めることができるのでしょう。雨乞いの神としても、命の源である水を司る重要な存在として、静かに私たちを見守り続けています。その神徳は広大無辺です。