「モシリ」はアイヌ語で「大地」や「世界」、「コロ」は「持つ・司る」を意味します。つまりモシリコロカムイは「大地を司る神」です。コタンコロカムイ(村の神)よりもさらに大きな枠組みで、世界そのものの基盤を支えている非常に重要な男神です。
国造りの伝承
泥の上の世界
アイヌ神話では、世界は最初ドロドロの泥の海だったとされます。そこにセキレイ(鳥)が舞い降りて土を叩き固め、その上にモシリコロカムイが大地としての安定を与えたと言われています。
家を守る神
チセコロカムイ
家の守り神としてチセコロカムイと呼ばれることもあります。「チセ」はアイヌの伝統的な家屋のことです。大地の上に建つ家もまた、この神の加護なしには成り立ちません。男性の役割である「家の主」の守護神としても信仰されました。
イメージされる姿
どっしりとした風格
人間の姿をとる時は、体格の良い、威厳のある男性の姿で描かれます。大地のように揺るぎない精神と、家族を守る強い責任感の象徴です。
まとめ
私たちが普段踏みしめている大地。その安定と恵みは、モシリコロカムイの力によるものかもしれません。北海道の雄大な自然の中に息づく神様です。