**キンマモン(君真物)**は、琉球王国の神事において最高神の一つとして崇められた存在です。「君(きん)」は神や高貴な者を、「真物(まもん)」は真の精霊や神を意味します。主に王府を守る守護神としての性格と、海の彼方(ニライカナイ)から豊穣をもたらす来訪神としての性格を併せ持っています。
国家の守護者
聞得大君との関わり
琉球神道の最高神官である「聞得大君(きこえおおきみ)」に憑依し、託宣(神のお告げ)を下す神として知られています。その霊力(セジ)は強大で、国王の長寿や国の平和を守る力があると信じられていました。
麦の伝来神話
漂着した麦
久高島などに伝わる神話では、ニライカナイから流れ着いた壺の中に麦の種が入っており、それをもたらしたのがキンマモンであるとされることもあります。アマミキヨと共に、琉球の農耕の起源に関わる重要な神です。
神秘的な姿
姿なき神
具体的な像として描かれることは少ないですが、光り輝く玉や、白い衣をまとった高貴な霊体としてイメージされます。神女(ノロ)たちが祈る御嶽(うたき)の奥深くに鎮座する、畏れ多い存在です。
まとめ
現代の沖縄でも、御嶽への信仰の中にその名残を感じることができます。琉球という国の精神的支柱であり続けた、威厳ある神様です。