**速佐須良比売(ハヤサスラヒメ)**は、祓戸四神の最後、四番目に登場する女神です。 瀬織津姫が流し、速秋津比売が飲み込み、気吹戸主が吹き飛ばした罪穢れは、最終的に「根の国・底の国」へと到達します。 そこで待っているのがこの速佐須良比売であり、彼女は持ち込まれたすべての穢れを「さすらひ失(うしな)ひてむ」、つまりどこかへ彷徨わせて、完全に消滅させてしまいます。
完全なリセット
罪の終着点
彼女の役割は、浄化プロセスの最終仕上げです。単に遠くへやるだけでなく、罪という概念そのものを「無くしてしまう」のです。 どのような重い罪や穢れであっても、彼女の前では霧散し、無に帰します。正体はスサノオの娘である**須勢理毘売(スセリビメ)**と同一視されることもあります(根の国に住む女神であるため)。
救済の神
彷徨いからの解放
「さすらふ」は「さすらう(彷徨う)」と同義です。行き場のない魂や感情を受け止め、それを昇華させてくれる慈愛に満ちた女神とも解釈できます。 深い絶望や後悔の中にいる時、最後に手を差し伸べてくれるのがこの神様かもしれません。
まとめ
速佐須良比売は、すべての終わりと始まりを司る深淵の女神です。彼女によって浄化は完了し、私たちは真に清らかな状態で新しい朝を迎えることができるのです。