**天之吹男神(アメノフキオ)**は、「屋根(やね)」を司る家宅六神の一柱です。「フキ」は「(屋根を)葺く」こと、または「(風が)吹く」ことを意味します。古代の家は茅葺(かやぶ)きであり、屋根作りは風との戦いでもありました。この神は、風を読み、風に耐えうる強固で美しい屋根を作る技術を神格化したものです。
家を覆う傘
悪天候からの保護
基礎(イワツチビコ)があり、門(オオトヒワケ)があっても、屋根がなければ人は住めません。アメノフキオは、雨、雪、そして強風という空からの脅威を一身に受け止め、家の中の平穏を守る「盾」の役割を果たします。
風の通り道
名前が「風を吹く」に通じることから、家の中の換気や通気性を司る神とも考えられます。湿気の多い日本家屋において、風通しを良くして家を腐らせないようにする、繊細な調整役でもあります。
頭上の守り
屋根工事の安全祈願や、台風除けの神として信仰されます。また、私たちを上から覆って守ってくれることから、親や上司など「庇護者」の恩恵を象徴することもあります。
まとめ
雨の日も風の日も。天之吹男神は、私たちの頭上で黙々と自然の猛威を防ぎ、安らぎの空間を維持しています。