クラデニェツの剣(Sword of Kladenets) は、ロシアの英雄叙事詩「ブィリーナ」や民話によく登場する、「伝説の剣」の総称的な呼び名でもあります。語源は「クラド(宝)」や「クラースチ(置く/隠す)」に関連しており、誰も知らない場所に隠された秘宝としての性質を持ちます。イリヤー・ムーロメツやボヴァ王子といった英雄たちが、冒険の末にこの剣を手に入れました。
一人で戦う剣
自我を持つ刃
この剣の描写は物語によって様々ですが、共通して強力な魔力を帯びています。一振りで軍隊をなぎ倒す威力はもちろん、時には持ち主の手を離れて自ら敵に襲いかかり、また手元に戻ってくるという、「踊る剣」のような性質を見せることもあります。
巨人殺し
ある物語では、生首だけの怪物(頭だけの巨人)の下に隠されており、英雄がその首と話をつけて譲り受けるというエピソードがあります。この剣は不死身の怪物やドラゴン(ズメイ)を倒すための切り札として機能します。
まとめ
クラデニェツの剣は、選ばれし者だけが見つけられる運命の武器です。それは単なる武具ではなく、英雄としての資格を証明するテストのような存在と言えるでしょう。