「余の歌を聴け!」。ローマ帝国史上、最も悪名高く、同時に最も華やかな皇帝ネロ。暴君として恐れられる一方で、芸術を愛し、真に市民のための政治を行おうとした若き皇帝の素顔とは。
暴君としての行い
キリスト教迫害と母殺し
ローマ大火の罪をキリスト教徒に着せて処刑したことや、権力争いの末に実の母アグリッピナを殺害したことから、歴史上稀に見る暴君としてその名を刻んでいます。しかし、初期の治世は善政で知られ、民衆からの人気は絶大でした。
芸術への傾倒
自らを最高の芸術家と信じ、公衆の前で歌や詩を披露しました。彼にとって政治よりも芸術こそが至高であり、それが元老院との対立を招きました。最期の言葉は「この世からなんと偉大な芸術家が消え去ることか!」だったと伝えられています。
オリンピア祭への情熱
ネロはギリシャ文化に深く傾倒しており、自らオリンピア祭に参加し、戦車競走や音楽のコンテストで優勝(!)したこともあります。もちろん皇帝への忖度もあったでしょうが、彼自身が大真面目に芸術と競技を愛していたことは間違いありません。死後、市民たちが彼のお墓に花を供え続けたという逸話は、彼が決してただの暴君ではなく、愛すべき側面を持った人間であったことを物語っています。
Fateでの「赤セイバー」
薔薇の皇帝
『Fate/EXTRA』や『FGO』では、真っ赤なドレスに身を包んだ男装(?)の美少女皇帝として登場。傲慢で自信家ですが、マスターへの愛は深く情熱的。固有結界「招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)」を展開し、自らが主役の舞台を作り上げて敵を圧倒します。
現代への影響
彼(彼女)の伝説は、現代のポップカルチャーにも多大な影響を与えています。小説、漫画、ゲームなど、様々なメディアで描かれるその姿は、世代を超えて多くの人々を魅了し続けています。史実(神話)とフィクションが入り混じることで、キャラクターとしての深みが増し、新たな「英雄像」として再構築されていると言えるでしょう。私たちは物語を通じて、彼らの生きた時代や想いに触れることができるのです。
まとめ
狂気と紙一重の情熱でローマを駆け抜けたネロ。そのあまりに強烈な個性は、二千年経った今も色鮮やかに輝き続けています。