「ステラァァァァ!」の叫びと共に、自らの命を弾丸として放つ究極の一撃。FGOで多くのマスターを救ってきた大英雄アーラシュですが、その元ネタであるペルシャ神話でも、彼は国と民のために壮絶な最期を遂げた正真正銘の「聖人」でした。
アーラシュとは何者か?
ペルシャの大英雄
アーラシュ(アーラシュ・カマンギール)は、古代ペルシャ神話に登場する伝説的な射手です。「カマンギール」とは「弓を引く者」という意味の称号であり、その名の通り神技の如き弓の腕前を持っていました。
イランとトゥランの戦争
長きに渡るイランとトゥランの戦争の末、両国は「ある射手が放った矢が届いた場所を国境とする」という条件で講和を結ぶことになります。この国家の命運を分ける一射を任されたのが、アーラシュでした。
命を賭した「流星一条」の伝説
ダマーヴァンド山からの奇跡
アーラシュはダマーヴァンド山に登り、夜明けと共に弓を引きました。彼は自らの生命力の全てを矢に込め、その体は矢が放たれると同時に引き裂かれ、消滅したと伝えられています。
2500kmの飛距離
放たれた矢は、昼前から日没まで飛び続け、オクサス川のほとりにある巨木に突き刺さりました。その距離は現代の地理で言えば2500kmにも及ぶと言われ、この矢によって広大な領土がイランのものとなり、平和が訪れました。
現代作品でのアーラシュ
Fateシリーズでの活躍
『Fate/Grand Order』では、低レアリティながら極めて強力な全体攻撃宝具「流星一条(ステラ)」を持つアーチャーとして登場。使用後に自身が即死するというデメリットは、神話の再現です。
その人柄
誰にでも気さくで面倒見が良く、「正義の味方」を地で行く性格として描かれます。その高潔な精神性は、元ネタの自己犠牲の精神を見事に反映しています。
【考察】なぜ彼は愛されるのか
自己犠牲の美学
見返りを求めず、ただ他者のために全てを投げ出す潔さ。アーラシュの物語には、時代や文化を超えて人々の心を打つ普遍的な「英雄の姿」があります。
まとめ
たった一筋の矢となり、国を救って散ったアーラシュ。その生き様は、現代においても「誰かのために全力を尽くす」ことの尊さを教えてくれます。