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ヴァルナ:インド神話の司法神【元ネタ・強さ解説】

#インド神話 #天空神 #水属性
ヴァルナ / Varuna
ヴァルナ

ヴァルナ

Varuna
インド神話司法神 / 水神 / 天空神
神格★★★★★
大きさ宇宙を内包する巨体
権能リタ(天則)の維持、水を操る、罪人を縛る
弱点インドラ(王権を奪われた)
主な登場
女神転生ファイナルファンタジーグランブルーファンタジー

古代インド神話において、かつては最高神として崇められた司法と水の神ヴァルナ。彼は宇宙の法「リタ」を司り、嘘をつく者を決して許さない厳格な裁判官でした。

ヴァルナとはどのような神か?

ヴァルナはリグ・ヴェーダ時代における最高神の一柱で、当初は天空と司法を司る神でした。彼は「千の目(夜空の星々)」ですべてを見通し、人間が道徳的秩序(リタ)を破らないか監視しています。罪を犯した者は、彼が持つ魔法の縄(パシャ)で縛り上げられ、病気(水腫)を与えられました。後にインドラ神が台頭すると、ヴァルナは天空神の座を退き、西方の守護神および水の神(海神)としての性格を強めていきました。仏教に取り入れられてからは「水天」と呼ばれます。

神話での伝説とエピソード

インドラとの交代劇

初期の神話では、ヴァルナは宇宙の創造に関わり、太陽の運行を定め、風を息として吹き出させる偉大な王でした。しかし、戦いの神インドラが竜ヴリトラを倒して水を解放し、その武勇によって人々の支持を集めるようになると、ヴァルナの影は薄くなっていきました。これは、アーリア人の社会が、厳格な規律を重んじる古い秩序から、武力による拡大を目指す新しい時代へと変化したことを反映していると考えられます。

マカラに乗る神

水神となってからのヴァルナは、怪魚マカラ(ワニと象、魚が混ざったような幻獣)に乗って海を移動します。彼は海の水だけでなく、地下水や雨水など、あらゆる水を管理する存在となりました。

現代作品での登場・影響

仏教での姿(水天)

仏教における十二天の一つ「水天」として、日本でも信仰されています。安産祈願や水難除けの神様として、特に真言宗の寺院などで祀られています。東京の水天宮は安産の神として有名ですが、御祭神は天之御中主神であり、明治の神仏分離で祭神が変わった経緯があります。

ゲーム・ファンタジー

RPGなどでは、強力な水属性攻撃や、状態異常(沈黙や麻痺=縛る力)を使うボスとして登場することが多いです。FFシリーズでは召喚獣として登場したこともあります。

【考察】その強さと本質

倫理の守護者

彼が恐れられたのは、単なる力ではなく「正義」を象徴していたからです。誰も見ていなくてもヴァルナは見ているという信仰は、古代の人々の道徳心を支える抑止力でした。

まとめ

星の瞳ですべてを見通す天空の裁判官、ヴァルナ。彼の厳しさは、世界が混沌に陥らないための慈悲の裏返しだったのかもしれません。