言葉を発するだけで世界を創造したという、エジプト神話における究極のクリエイター、プタハ。「エジプト」という国名の語源にもなったとされる重要神です。
プタハとはどのような神か?
プタハは古代エジプトの首都メンフィスで信仰された主神であり、すべてを創造した神です。青い帽子を被り、生命の象徴「アンク」、安定の象徴「ジェド」、力の象徴「ワス」の3つが組み合わさった杖を持ったミイラ姿で描かれます。彼は職人や建築家、芸術家の守護神としても広く崇拝されました。
神話での伝説とエピソード
言葉による創造(Memphite Theology)
ヘリオポリスの創世神話が物理的な行為(自慰や唾)による創造であったのに対し、プタハの創造は「心(心臓)で構想し、舌(言葉)で命じる」という知的なプロセスでした。彼が名を呼ぶことで神々が生まれ、都市が作られ、秩序がもたらされました。これはキリスト教のロゴス(言葉)の概念にも通じる高度な神学です。
家族関係
破壊の女神セクメトを妻とし、香料と再生の神ネフェルテムを息子に持ちます。また、名宰相であり建築家のイムホテプも、後にプタハの息子として神格化されました。
現代作品での登場・影響
国名の由来
プタハの神殿「フウト・カ・プタハ(プタハの魂の館)」という言葉がギリシャ語で「アイギュプトス」となまり、現在の英語名「エジプト(Egypt)」の語源になったという説が有力です。つまりエジプトという国名は、この神に由来しているのです。
ゲーム・創作
創造の力を持つことから、アイテム生成や鍛冶に関連する能力者として描かれることが多いです。
【考察】その強さと本質
知的創造の象徴
肉体労働ではなく、思考と言語によって世界を構築するという概念は、高度に発達した古代エジプト文明の精神性と、職人たちの誇りを象徴しています。
まとめ
すべての職人とクリエイターの始祖プタハ。何かを作り出すとき、彼の創造の力が宿っているのかもしれません。