映画『モアナと伝説の海』でもおなじみのマウイ。巨大な釣り針で島を釣り上げ、太陽をロープで捕まえたという、スケールの大きすぎる伝説を持つ半神です。
マウイとはどのような神か?
マウイはハワイだけでなく、ニュージーランド(マオリ)やタヒチなど、ポリネシア全域で語り継がれる偉大な文化英雄であり、トリックスターです。神と人間の間に生まれた(あるいは神の血を引く)半神として、人々に火をもたらし、昼の時間を長くするために太陽を足止めし、海底から島々を引き上げた創造主的な側面も持ち合わせます。いたずら好きで自信家ですが、その行動は常に人類の利益のためにありました。
神話での伝説とエピソード
太陽を捕まえる
昔は太陽の移動があまりに速すぎて、人々は仕事も食事も満足にできず、洗濯物も乾きませんでした。これを見かねたマウイは、姉の髪で作った丈夫なロープと魔法の釣り針を使い、昇ってくる太陽を捕縛しました。そして「もっとゆっくり進め」と脅し(あるいは打ち据え)、太陽が空をゆっくり渡るように約束させました。
永遠の命への挑戦
人類に永遠の命を与えようと考えたマウイは、眠っている死の女神ヒネ・ヌイ・テ・ポの体内に入り、死を克服しようと試みました。しかし、彼に従っていた小鳥がその光景のおかしさに耐えきれず笑い声を上げてしまい、女神が目を覚ましてしまいました。マウイは女神の体内で噛み砕かれて死に、この失敗によって人間は死ぬ運命から逃れられなくなったとされています。
現代作品での登場・影響
ディズニー映画
『モアナと伝説の海』では、タトゥーだらけの陽気な大男として描かれ、変身能力や釣り針を使ったアクションで世界的な知名度を得ました。彼の歌う『You're Welcome(俺のおかげさ)』は彼の功績を端的に表しています。
マオリの伝説
ニュージーランド北島は、マウイが釣り上げた巨大な魚(エイ)であると言われており、「テ・イカ・ア・マウイ(マウイの魚)」と呼ばれています。
【考察】その強さと本質
失敗する英雄
完全無欠ではなく、失敗もし、時には命を落とすマウイの人間臭さとユーモアが、何千年もの間人々に愛され続けている最大の理由でしょう。
まとめ
数々の偉業と、愛すべき失敗談を持つマウイ。彼の物語は、南太平洋の島々の成り立ちと深く結びついており、挑戦することの尊さを伝えています。