「悪人を食べる」という衝撃的な役割を持つ神様がいます。金剛夜叉明王です。彼は元々、インド神話で人を襲う恐ろしい鬼神でしたが、大日如来の教えに触れ、その恐ろしい力(食欲)を「悪を喰らう」という善行に使うようになりました。
三つの顔と五つの目
悪を見逃さない
彼の正面の顔には、なんと五つの目があります(額に一つ、左右に二つずつ)。この異様な視覚で、世の中のあらゆる不浄や悪を見つけ出し、即座に浄化(捕食)します。
宗派による違い
真言宗と天台宗
真言宗では五大明王の一角として金剛夜叉明王を祀りますが、天台宗では代わりに「烏枢沙摩明王」を入れます。どちらも「不浄を清める」という役割は共通しており、北の方角(鬼門とは逆ですが重要)を守護しています。金剛夜叉明王が「悪を食べる」能動的な浄化であるのに対し、烏枢沙摩明王は「不浄を燃やす」という違いがあります。
まとめ
金剛夜叉明王は、私たちの心にある悪い心(不浄)を、バリバリと食べてくれる頼もしい浄化装置のような神様です。