一時期「トイレの神様」という歌が流行しましたが、そのモデルこそが烏枢沙摩明王です。彼は単なる掃除好きのおじいさんではなく、世の中のあらゆる穢れ(けがれ)を烈火で焼き尽くす、凄まじいパワーを持った明王なのです。
なぜトイレなのか
怨霊の侵入経路
古来、排泄物は悪霊や病気を呼ぶ不浄なものと考えられ、トイレは現世と異界をつなぐ危険な場所でした。そこで、最も強力な炎の力で不浄を浄化できる烏枢沙摩明王を「門番」として配置したのが始まりです。
安産と下の病気
下半身の守護神
トイレとの関係から、下半身の病気(婦人科系や泌尿器系)を治す神として信仰されています。また、かつては跡継ぎ(男の子)を授ける「変成男子(へんじょうなんし)」の法力を持つとも信じられていました。これは、胎内の女児を男児に変えるほどの強力な陽のエネルギーを持っていると考えられたからです。
まとめ
烏枢沙摩明王は、私たちが最も無防備になる場所(トイレ)で、人知れず私たちを守り続けてくれている縁の下の力持ちです。