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持国天:東方を守護する四天王のひとり【ご利益・仏像の特徴】

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持国天 / Dhrtarastra
持国天

持国天

Dhrtarastra
仏教 / インド神話武神 / 守護神 / 天部
神格★★★
大きさ2メートル〜数メートル (仏像)
権能国を支え、衆生を安んじる力
弱点仏法に背く者への怒り
主な登場
真・女神転生仏教美術各所の寺院

四天王の中で、東の方角を守護する持国天。「国を支える者」という名の通り、国家安泰や人々を安心させる役割を持つ、頼れる武神です。多くの仏像では邪鬼を踏みつけ、剣や宝珠を持った姿で表現されますが、実は楽器を奏でる姿で表されることもあるのをご存知でしょうか?

持国天とはどんな神か?

名前の由来と役割

サンスクリット語では「ドゥリタラーシュトラ」と呼ばれ、これは「国を支える者」という意味を持ちます。ここから漢訳で「持国天」と名付けられました。須弥山(しゅみせん)の中腹、東側の黄金埵(おうごんた)に住み、東勝身洲(とうしょうしんしゅう)という世界を守っています。

乾闥婆と毘舎闍を従える

持国天は、**乾闥婆(けんだつば)毘舎闍(びしゃじゃ)**という2つの種族を配下に従えています。乾闥婆は香を食べ音楽を奏でる神、毘舎闍は肉を食らう鬼神とされ、これらを統率して仏法を守護しています。

仏像における特徴

怒りの表情と邪鬼

日本における一般的な持国天像は、**忿怒相(ふんぬそう)と呼ばれる怒りの表情を浮かべています。足元には仏教に敵対する邪鬼(じゃき)**を踏みつけ、その力強さを誇示しています。

持ち物のバリエーション

多くは甲冑を身につけ、手に剣や宝珠、あるいは三叉戟(さんさげき)を持っています。しかし、胎蔵界曼荼羅などでは、琵琶を演奏する穏やかな姿で描かれることもあり、武神としての面と音楽神としての面を併せ持っています。

ご利益と信仰

国家安穏の守護神

その名の通り、国家安泰のご利益が最も有名です。国を守り、人々が安心して暮らせる社会を維持する力を持ちます。

自身を高める

また、「国を保つ」という意味は、自身の行いを律し、生活の基盤を固めるという意味にも解釈され、家内安全身体健全のご利益もあるとされています。

【考察】リーダーは誰?

四天王での立ち位置

四天王のリーダー格といえば、北方を守る**多聞天(毘沙門天)**とされることが多いですが、持国天も東方という重要な方角(太陽が昇る方角)を任されており、決して格下ではありません。全ての始まりを司る東の守護者として、重要なポジションを占めています。

まとめ

持国天は、単なる強面な門番ではなく、国と人々を支える慈悲深い守護神です。お寺で四天王像を見かけた際は、ぜひ東側に立つ彼に注目してみてください。