仏教の守護者である「明王」たちの中でも、東の方角を守る重要なポジションにいるのが降三世明王です。彼の最大の特徴は、足元にヒンドゥー教の最高神シヴァとその妻を踏みつけていること。この衝撃的な姿には、仏教の強い決意が込められています。
三つの毒を降伏させる
貪・瞋・痴の克服
「降三世」という名前は、過去・現在・未来の三世、または貪(むさぼり)・瞋(いかり)・痴(おろかさ)という三種の毒を降伏させることを意味します。人間の心に巣食う根本的な悪を、力ずくでねじ伏せる存在です。
なぜシヴァを踏むのか
異教との激突
足元の二人は、大自在天(シヴァ)と烏摩妃(パールヴァティー)です。これは「仏教の教えに従わない神さえも屈服させる」という、密教成立当時の宗教的な対立と勝利を象徴しています。
まとめ
降三世明王の怒りは、単なる感情ではなく、迷いを断ち切るための慈悲の表れです。自分に甘くなりがちな時、彼の厳しい眼差しを思い出してください。