多くの明王は岩の上に立っていますが、大威徳明王は巨大な水牛に乗っています。しかも日本で唯一「六本の足」を持つ仏像として知られ、その異様な姿は見る者に強烈なインパクトを与えます。
なぜ「六」なのか
六道の世界を歩く
彼の六本の足は、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天という「六道」のすべてを巡り、迷える衆生を救うことを表しています。また、六つの顔は六方を常に見渡していることを意味します。
死神をも倒す力
ヤマ・アンタカ
サンスクリット語名は「ヤマ・アンタカ」。これは「死神ヤマ(閻魔)を終わらせる者」という意味です。死の恐怖さえも克服する大いなる徳を持つことから、大威徳明王と名付けられました。古来より戦勝祈願の本尊として武将たちに崇められてきました。
まとめ
水牛(泥の中を歩む力)と六本の足(あらゆる世界に行く力)。大威徳明王は、どんな困難な状況でも前進し続ける不屈の精神を象徴しています。戦いや勝負事だけでなく、人生の泥沼から抜け出したい時、彼の力強い足音が、あなたを新しい道へと導いてくれるでしょう。