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エンテロドン:地獄の豚と呼ばれた掃除屋【古生物図鑑】

#哺乳類 (エンテロドン科) #新生代古第三紀 (約3000万年前)
エンテロドン / Entelodon
エンテロドン

エンテロドン

Entelodon
新生代 (ユーラシア)哺乳類 (エンテロドン科)
危険度★★★
時代新生代古第三紀 (約3000万年前)
大きさ体高約1.35メートル
特殊能力骨を砕く顎
弱点知能はそれなり?
主な登場

エンテロドン(Entelodon)は、漸新世のユーラシア大陸に生息していたイノシシに似た大型哺乳類です。親戚のデオドンと共に「ヘルピッグ(地獄の豚)」という異名を持ちますが、実際にはイノシシよりもカバやクジラに近い系統です。巨大な頭部と頬の突起、そして何でも食べる悪食さで知られる、当時の環境の清掃人(スカベンジャー)兼捕食者でした。

異形の頭骨

頭骨は非常に大きく、頬骨が大きく横に張り出して、イボのような突起がありました。これは顎の筋肉が付着するため、あるいはオス同士の闘争で頭を守るための防御板だったと考えられています。口には鋭い犬歯と、骨まで噛み砕ける頑丈な臼歯が並んでいました。彼らは死肉を漁り、時には他の捕食者から獲物を奪い取る「ハイエナのような役割」を果たしていたのでしょう。

究極の雑食

エンテロドンは選り好みをしませんでした。植物の根、木の実、死肉、生きた小動物、もしかすると同類さえも食べたかもしれません。強靭な首の筋肉を使って、土を掘り返したり、死体に頭を突っ込んで肉を引きちぎったりしました。彼らの化石に残る噛み跡は、同種間での激しい争いがあったことを物語っています。

タフな生存者

彼らの脚は意外にも細長く、長距離を移動するのに適していました。これにより、広範囲を歩き回ってエサを探すことができました。脳はそれほど大きくありませんでしたが、嗅覚は鋭く、遠くの死臭を嗅ぎつける能力に長けていたはずです。

まとめ

エンテロドンは、美しさとは無縁の「機能美」を体現した生物です。その醜悪とも言える姿は、生き残るために必要な頑丈さと貪欲さを極限まで高めた結果なのです。