ウェールズの静かな沼地で釣りをしていると、突然「何か」が飛び出し、獲物ごと釣り糸を切っていくことがあります。それは「ウォーター・リーパー(Llamhigyn Y Dwr)」と呼ばれる、カエルとコウモリが悪魔合体したような、気味の悪い妖精の仕業かもしれません。
空飛ぶカエル
グロテスクな外見
ウォーター・リーパーの姿は非常に奇抜です。基本は巨大なカエルですが、背中にはコウモリの翼が生えており、お尻にはトカゲの長い尻尾がついています。前足や足の概念が曖昧で、翼で飛び跳ねるように移動します。鋭い歯を持ち、鳴き声は子供の悲鳴のようだとも言われます。
悪意ある捕食者
見た目の滑稽さに反して、この妖精は凶暴です。魚だけでなく、水辺に近づいた羊や犬、時には漁師ごと水中に引きずり込んで食べてしまうと言われています。ウェールズの漁師たちにとっては、海の怪物以上に身近で恐ろしい存在でした。釣り糸が突然切れたら、それは大物の魚ではなく、悪魔のカエルが糸を食いちぎったのかもしれません。
名前の意味
水の跳躍者
ウェールズ語の「Llamhigyn Y Dwr」は、直訳すると「水の跳躍者(Water Leaper)」となります。その名の通り、水面から勢いよく飛び出し、獲物に襲いかかるところから名付けられました。
ゲームでのウォーター・リーパー
マニアックなモンスター
『ファイナルファンタジーXI』では「ポロッゴ」族の亜種として、あるいは『ダンジョン飯』ではカエル型のモンスターとして登場。その独特のフォルムは、一度見たら忘れられないインパクトがあります。
【考察】生態系の誤解
巨大ナマズか鳥か
沼地には巨大なナマズやカワカマスが生息しており、水鳥を丸呑みにすることがあります。また、水面を跳ねる鳥やコウモリの影が、水中の捕食者のイメージと混ざり合い、このようなキメラ生物が想像されたのかもしれません。
まとめ
ウォーター・リーパーは、水辺の「静寂」を破る突然の恐怖を具現化した存在です。