1990年代、世界中の空で奇妙な生物がビデオカメラに捉えられました。ヒレのような突起を持ち、目にも止まらぬ速さで空を泳ぐその生物は、スカイフィッシュ(またはロッド)と名付けられました。一時期は捕獲作戦がテレビで放送されるほど社会現象になりましたが、その正体は意外なものでした。
ビデオの中の住人
時速300kmの怪生物
スカイフィッシュは、細長い棒状の体に、螺旋状のヒレ(あるいは多数の羽)を持つとされました。肉眼では捉えきれない超高速で移動し、ビデオのコマ送りでやっと確認できると信じられていました。「ジョジョの奇妙な冒険」にも登場し、体温を奪う能力を持つスタンドとして描かれたことで、日本での認知度は爆発的に上がりました。
モーションブラー現象
残像の正体
検証が進むにつれ、その正体が「カメラの前を横切るハエやハチなどの普通の昆虫」であることが判明しました。ビデオカメラのシャッタースピードが遅いと、羽ばたいている虫の姿がブレて繋がり、一本の棒状の物体に螺旋状のヒレがついているように写ってしまうのです。これをモーションブラー現象と呼びます。
まとめ
スカイフィッシュは実在の生物ではありませんでしたが、カメラというテクノロジーが生み出した「現代の妖怪」として、UMAの歴史に名を刻む愛すべき存在です。