ピクシー(Pixie)は、イギリス南西部(コーンウォールやデヴォン地方)に伝わる、いたずら好きの小さな妖精です。 緑色の服を着て、尖った耳と帽子をかぶった姿で描かれることが多く、陽気で遊び好きですが、時には人間を道に迷わせる困った一面も持っています。
ピクシーの姿と性格
典型的な妖精
背中に羽(トンボや蝶のような)を持ち、空を飛び回る、いわゆるファンタジー作品における「妖精(Fairy)」のパブリックイメージそのものです。しかし厳密な伝承では、必ずしも羽があるわけではなく、みすぼらしい緑の服を着た小人として描かれることもあります。
勤勉かつ気まぐれ
農家の手伝いをしてくれることもあり、そのお礼としてミルクやパンを与えると喜びます。しかし、新しい服をプレゼントすると、「これで自由だ!」と喜んで仕事を放棄し、どこかへ去ってしまうという伝承(ハリー・ポッターの屋敷しもべ妖精にも通じる)があります。
ピクシー・レッド(Pixie-led)
妖精の輪に迷い込む
ピクシーの最も有名ないたずらは、夜道や霧の中で旅人の方向感覚を狂わせ、同じ場所をぐるぐると歩かせることです。これを「ピクシー・レッド(Pixie-led:ピクシーに導かれた)」状態と呼びます。
脱出方法
もしピクシーに迷わされたら、着ている服を裏返しに着るとよいとされています。これが魔除けとなり、混乱から解放されて正しい道が見えると信じられています。
日本でのピクシー人気
女神転シリースでの相棒
日本においてピクシーの知名度が群を抜いて高いのは、ゲーム『真・女神転生』シリーズの影響でしょう。シリーズ第一作目から、ゲーム序盤で最初に仲間(仲魔)になる妖精として登場し、そのキュートなデザインと健気なキャラクターで多くのファンの心を掴みました。「いつもの妖精」として、マスコット的な地位を確立しています。
【考察】洗礼を受けなかった魂?
キリスト教以前の存在
伝承では、ピクシーは洗礼を受けずに死んだ子供の魂であるとか、ドルイド教の遺跡を守る古代の神々が小さくなった姿であるとも言われます。キリスト教が広まる前の、自然崇拝(アニミズム)の名残を色濃く残す存在です。
まとめ
ピクシーは、自然界の無邪気さと不可解さを象徴する妖精です。美しい森で道に迷ったら、それは彼らがあなたと遊びたがっているサインかもしれません。