「お土産に、大きい葛籠と小さい葛籠、どちらが良いですか?」昔話でおなじみのこの問いかけ。欲張りな爺さんは大きい方を選んで化け物に襲われました。でも、そもそも「葛籠(つづら)」とはどんな箱なのでしょうか?ただの箱ではありません、それは日本人の旅と生活を支えたハイテクギアだったのです。
竹と和紙のハイブリッド
軽くて丈夫
葛籠は、割った竹を編んで骨組みを作り、その上から和紙を貼って、柿渋や漆を塗って仕上げたものです。これにより、木箱よりも圧倒的に軽く、なおかつ頑丈になります。さらに防虫・防湿効果も高いため、着物(呉服)を保管したり、旅の荷物を入れて運ぶのに最適でした。
家紋入りの嫁入り道具
一生モノの道具
かつては嫁入り道具として、家紋を入れた立派な葛籠を持っていくのがステータスでした。現在では作れる職人が激減していますが、そのモダンなデザインと実用性から、インテリア収納として再評価されています。
まとめ
葛籠の蓋を開けるときのドキドキ感は、今も昔も変わりません。大切なものを守り、運んでくれる葛籠は、あなたの人生という旅の頼れる相棒になってくれるはずです。