祭りの囃子(はやし)に合わせて、コミカルに踊る「ひょっとこ」。あの口を尖らせた変な顔を見ると、つい笑ってしまいますよね。でも笑われるだけが役割ではありません。彼は、家を守る「火」のスペシャリストなのです。
火男(ひおとこ)のなまり
かまどの神様
あの特徴的な口は、かまどの火を竹筒で「フーフー」と吹いている顔だと言われています。そこから「火男(ひおとこ)」と呼ばれ、転じて「ひょっとこ」になりました。古くから台所(かまど)の神様として信仰され、火難除けや家内繁盛の守り神とされてきました。
絶妙なコンビ
おかめとひょっとこ
福々しい笑顔の「おかめ(お多福)」とペアで飾られることが多いひょっとこ。これは夫婦円満や陰陽の調和を表しています。神楽では、道化役として神様と人間をつなぐ親しみやすい存在として愛されています。
まとめ
ひょっとこ面は、懸命に火を吹く働き者の顔です。その滑稽な表情の裏には、家族のために温かい食事と火を守り続ける、素朴で力強い願いが込められているのです。