**北谷菜切(ちゃたんなきり)**は、琉球王家に伝わる宝刀(国宝)です。 外見は琉球様式の拵えに入った短刀ですが、その名の通り「菜切包丁」として使われていたという驚くべき伝説を持っています。 しかしその切れ味は尋常ではなく、妖刀としての側面も持ち合わせています。
妖刀伝説
振るうだけで首が落ちる
ある時、農民の妻がこの包丁を振って赤子の首に近づけたところ、刃が触れていないのに首が落ちてしまったという悲劇の伝説があります。 この話を地頭代が聞き、試しに罪人を斬らせたところ、やはり触れずに斬れたため、王家に献上され宝刀となりました。
美しき琉球刀
金と螺鈿の装飾
千代金丸などと同様に、日本の短刀を琉球風に仕立て直したものです。 黒漆塗りに螺鈿(らでん)細工が施された鞘は非常に美しく、妖しい伝説とは裏腹に、琉球工芸の粋を集めた美術品です。
まとめ
北谷菜切は、台所用品から国宝へという信じられない出世を遂げた、琉球最大のミステリーを秘めた刀です。