「誠」の旗の下に集った新撰組の中でも、随一の剣の使い手と謳われた天才、沖田総司。若くして病魔に侵され、戦場の露と消えることなく病床で最期を迎えた悲劇の剣士は、その儚さゆえに今も多くの人々を魅了し続けています。
新撰組一番隊組長の実力
神速の三段突き
彼の代名詞とも言える剣技「三段突き(無名三段突き)」は、一度の踏み込みで三回の突きを放つという神速の技。相手には一突きにしか見えないほどの速さであったと伝えられています。
冗談好きの好青年
剣を持てば鬼神の如き強さを見せますが、普段は近所の子供たちと遊ぶのが好きな、冗談好きの明るい青年だったという逸話も残っています。
池田屋事件での活躍
新選組の名を一躍轟かせた「池田屋事件」。沖田は近藤勇と共に最初に池田屋に踏み込み、奮戦しました。しかし、戦いの最中に持病の結核を発症して喀血(異説あり)し、戦線離脱を余儀なくされたと言われています。この「天才剣士が病に倒れる」というドラマチックな展開は、後の創作物に多大な影響を与えました。彼の愛刀「菊一文字則宗」の伝説(実際は使用していなかった説が有力)も、彼の人気を不動のものにしています。
池田屋事件と病魔
喀血の悲劇
新撰組の名を一躍有名にした池田屋事件の最中、沖田は激しい戦闘の末に昏倒します。これが結核(労咳)の発症だったとされ、以降、彼は徐々に病に蝕まれていくことになります。
孤独な最期
鳥羽・伏見の戦いには参加できず、大阪から江戸へと送還されます。近藤勇の死も知らされぬまま、ただ一人病床で、植木屋の庭に現れる黒猫を斬ろうとして斬れなかったという切ないエピソードが有名です。
FGOでの「桜セイバー」
病弱スキル
『FGO』では通称「桜セイバー」として登場。圧倒的なクリティカル性能を誇る強力なセイバーですが、スキル「病弱」により確率でスタンしてしまうなど、史実の病がデメリットとして反映されています。
まとめ
最強にして最期まで剣士として生きられなかった沖田総司。その未完成な生涯こそが、彼を永遠の「天才剣士」として物語の中で生かし続けているのです。