「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」。電球、蓄音機、映写機など、現代文明の基礎となる数々の発明を行った発明王エジソン。しかしその実態は、訴訟も辞さない冷徹なビジネスマンであり、ライバルを蹴落とすためには手段を選ばない「電流戦争」の覇者でした。
トーマス・エジソンとはどのような人物か?
19世紀から20世紀にかけて活躍したアメリカの発明家です。生涯で1000以上の特許を取得しました。彼がすごいのは、単に物を発明しただけでなく、それを大量生産し、社会に普及させるための「システム(電力網など)」ごと作り上げた点にあります。メンロパークの研究室は、現代の企業のR&D(研究開発)部門の先駆けとなりました。
伝説とエピソード
電流戦争
彼が推進する「直流(DC)」送電システムと、元部下のニコラ・テスラが推す「交流(AC)」システムが激突しました。エジソンは交流の危険性を宣伝するために、わざわざ犬や象を交流電気で感電死させる公開実験を行ったり、電気椅子の発明に関与したりと、なりふり構わないネガティブキャンペーンを行いました(結果的には交流が勝利しましたが)。
霊界通信機
晩年の彼は「霊界通信機(スピリット・フォン)」の開発に真剣に取り組んでいたと言われます。科学の力で死後の世界と交信できると本気で信じていた、オカルト的な一面もありました。
現代作品での登場・影響
Fateでのライオン
FGOでは、なぜかライオンの頭部を持つ筋骨隆々のアメリカ大統領(概念)として登場します。これには映画会社(MGMのライオン)や、彼の強引な手法のイメージが混ざり合っています。
正義か悪か
かつては純粋な努力の人として伝記の定番でしたが、近年ではその強欲さやテスラへの仕打ちなどが再評価され、マッドサイエンティストや悪役として描かれることも増えています。
【考察】その強さと本質
不屈の精神
「私は失敗したことがない。うまくいかない1万通りの方法を発見しただけだ」。この言葉通り、彼の真の才能は、何度失敗しても心が折れない異常なまでの精神力(あるいは執着心)にありました。
まとめ
世界を照らした光の裏には、深い影もありました。しかし、彼が夜を昼に変え、音と映像を記録したことで、人類の生活が一変したのは紛れもない事実です。