10人の話を同時に聞き分けた? 日本の歴史上、最も有名で、最も謎に包まれた超人・聖徳太子。冠位十二階や十七条の憲法を制定し、日本の国家体制の基礎を築いた偉大な政治家であり、仏教興隆の祖。
聖徳太子とはどのような人物か?
飛鳥時代の皇族で、推古天皇の摂政として政治を行いました。本名は厩戸皇子(うまやどのおうじ)。中国(隋)と対等な外交を行うために小野妹子を派遣し、「日出づる処の天子…」という国書を送ったことは有名です。また、仏教を深く信仰し、法隆寺や四天王寺を建立しました。その偉業の多さから、後世には信仰の対象(太子信仰)となりました。
伝説とエピソード
豊聡耳(とよとみみ)
一度に10人(あるいは8人)の訴えを聞き、一人ひとりに的確な返答をしたという伝説から、「豊聡耳」という異名を落ちます。これは彼の情報処理能力の高さ、あるいは聡明さを神格化したエピソードでしょう。
未来予知
『未来記』という予言書を書いたとされ、平安京の遷都や黒船の来航、さらには東京への遷都まで予言していたというオカルト的な伝説もあります。もはや政治家というより預言者、超能力者扱いです。
現代作品での登場・影響
実在しない説
近年、「聖徳太子という人物は実在せず、厩戸皇子たちの業績をまとめて作られた架空のヒーローではないか」という説が教科書でも取り上げられました。しかし、彼の業績とされる事績のインパクトは変わりません。
お札の顔
かつての1万円札、5千円札、千円札などの肖像画として何度も採用され、「聖徳太子=お金」というイメージが昭和世代には定着しています。
【考察】その強さと本質
和の精神
「和を以て貴しとなす」。彼が憲法で説いたこの精神は、1400年経った今も日本人の道徳観の根底にあります。派閥争いや独断を排し、話し合いと協調を重んじる。日本的リーダーシップの元祖です。
まとめ
時を超えて語り継がれる古代のスーパーマン。その正体が何であれ、彼が日本という国の「形」を作った事実に変わりはありません。