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アリババ:「開けゴマ」の呪文と四十人の盗賊...【元ネタ・解説】

#伝説 #中東 #一般人 #幸運 #知恵
アリババ / Ali Baba
アリババ

アリババ

Ali Baba
千夜一夜物語(アラビアン・ナイト)History / Legend
英雄度★★
特徴幸運な木こり
功績/能力幸運・モルジアナの助け
弱点戦闘力なし
主な登場
千夜一夜物語マギミュージカル

『アリババと四十人の盗賊』の主人公。正直だが貧しい木こりのアリババは、ある日、盗賊たちが呪文を使って岩の扉を開け、財宝を隠しているのを目撃します。「開け、ゴマ(Open Sesame)」というあまりにも有名な呪文は、ここから生まれました。彼は英雄的な武力は持ちませんが、欲を出さずに慎重に行動する庶民的な良識を持ち、それが彼を幸福な結末へと導きました。

秘密の洞窟

強欲な兄の末路

アリババから呪文を聞き出した金持ちの兄カシムは、洞窟に入って財宝に夢中になり、出るための呪文(「開け、○○」の穀物の種類)を忘れてしまいました。「開け、麦!」「開け、豆!」と叫んでも岩は動かず、戻ってきた盗賊たちに見つかって惨殺されてしまいます。富への執着が破滅を招くという教訓が含まれています。

庶民の夢

『千夜一夜物語』の多くの英雄が王族や貴族であるのに対し、アリババは貧しい木こりという庶民の出身です。彼が知恵と運(とモルジアナの助け)で巨万の富を得るストーリーは、当時の民衆にとっての「究極の夢」であり、希望でした。特別な魔法や武力がなくても、誠実さと少しの勇気があれば幸せになれるというメッセージが、この物語を不朽のものにしています。

賢女モルジアナ

盗賊団の壊滅

物語の後半の真の主役は、聡明な女奴隷モルジアナです。彼女は、アリババの家に印をつけて襲撃しようとした盗賊の機転を見破って印を消したり(あるいは近所の家全てに同じ印をつけたり)、油商人に変装して潜入した盗賊の頭領(油壺の中に手下を隠していた)に対し、煮えたぎる油を壺に注ぎ込んで一網打尽にしました。

幸福な結末

最後は踊り子として頭領の前で舞い、隙を見て短剣で刺し殺しました。アリババは彼女の命の恩人としての働きに感謝し、息子の嫁として迎え入れ、奴隷の身分から解放しました。

まとめ

偶然の幸運と、それを守り抜く賢さ。アリババの物語は、彼自身の善良さと、モルジアナという最高のパートナーの存在があってこそのハッピーエンドでした。