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八束水臣津野命:国まるごと引っ張った出雲の巨人【国引き神話】

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淤美豆奴神 / Omizunu
淤美豆奴神

淤美豆奴神

Omizunu
出雲風土記神々 / 国津神
神格★★★★
大きさ山より巨大な巨人
権能国引き(大陸移動)
弱点特になし
主な登場
出雲風土記島根県の地形そのもの

ダイダラボッチ伝説など、日本各地に「巨人の伝承」はありますが、国そのものを海越しに引っ張ってきて合体させたというのは、この神様くらいでしょう。出雲の国づくりの祖、淤美豆奴神(オミズヌ)の豪快すぎるエピソードをご紹介します。

「ここ、狭くない?」からの国引き

足りないなら足せばいい

ある時、オミズヌは「出雲の国は細長い布切れのようで、まだ小さいな」と思いました。そこで彼は、海の向こうにある余った土地を探し、新羅(朝鮮)や北陸、隠岐島などに狙いを定めます。

綱引きの要領で

彼は巨大な鋤(すき)を打ち込み、丈夫な綱をかけ、「国来、国来(くにこ、くにこ)」と掛け声をかけて引っ張りました。そうして縫い合わせた土地が、現在の島根半島になったと言われています。

地図に残る証拠

綱と杭の正体

この時使った「綱」は現在の「弓ヶ浜」と「稲佐の浜」になり、綱をつなぎ止めた「杭」は「大山」と「三瓶山」になったと伝えられます。神話と地形が見事にリンクしているのが、出雲風土記の面白いところです。

大国主のおじいちゃん

偉大なる家系

オミズヌはスサノオの子孫であり、大国主命の祖父にあたります。大国主も国づくりの神ですが、物理的に「国土そのもの」を作った祖父の偉業があったからこそ、豊かな葦原中国を完成させることができたのかもしれません。

まとめ

オミズヌの神話は、古代出雲の人々が持っていたダイナミックな世界観と、海外(朝鮮半島)とのつながりを象徴しています。島根の地図を見るたびに、その巨人の息吹を感じることができるでしょう。