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十一面観音:あらゆる方向を見守る11の顔を持つ菩薩【現世利益】

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十一面観音 / Juichimen Kannon
十一面観音

十一面観音

Juichimen Kannon
伝説の神々 (仏教)神族 / 菩薩 (観音)
神格★★★
大きさ2-3メートル (一般的仏像サイズ)
権能全方位の監視と救済、煩悩の浄化
弱点なし
主な登場
お水取り (東大寺二月堂)長谷寺

正面だけでなく、後ろも横も、360度全てを見守る。それが十一面観音(じゅういちめんかんのん)です。

頭の上に小さな10個(または11個)の顔が乗っているという、インパクトのある姿をしています。これは、あらゆる方向を向いて、助けを求める声を一つも聞き逃さないための究極のアンテナなのです。

顔の表情の秘密

使い分ける指導法

頭上の顔はただ向いている方向が違うだけではありません。それぞれ表情が異なります。

  • 慈悲の顔: 良い行いをする人を褒める。
  • 怒りの顔: 悪い行いをする人を叱る。
  • 白い牙のある顔: 正しい道へ人々を励ます。
  • 大笑いする顔(暴悪大笑面): 悪行を笑い飛ばして改心させる(背面にあります)。

これらを使い分け、アメとムチで衆生を導きます。

圧倒的な現世利益

十種勝利・四種功徳

十一面観音を信仰すると、生きている間に「病気にかからない」「財産に困らない」「火や水に襲われない」など10種類の利益が得られ、死後には4つの功徳が得られると経典に説かれています。この具体的で手厚い福利厚生が、人々の心を掴みました。

お水取りの本尊

東大寺二月堂

奈良に春を告げる行事として有名な「お水取り(修二会)」の本尊は、実は十一面観音です。秘仏として絶対に見ることはできませんが、1200年以上もの間、人々の罪を懺悔し続けています。

まとめ

時に優しく、時に厳しく、そして時には大笑いして。十一面観音の多面性は、人間の複雑な心に寄り添うための愛の形なのです。