私たちが住むこの大地そのものを神格化したのが地天です。天を守る「梵天」と対になる存在で、「地天女」や「堅牢地神(けんろうじしん)」とも呼ばれます。全ての命を育む母なる大地として、古くから信仰されてきました。
地天とは?
インド神話のプリティヴィー
元々はインド神話の大地の女神プリティヴィーです。仏教に取り入れられ、十二天の中では「下」の方角を守護するとされています(上は梵天)。大地が動かないように支え、植物を育てる豊穣の神でもあります。
釈迦の証人
お釈迦様が悟りを開く直前、悪魔(マーラ)が邪魔をしに来た際、お釈迦様は指で大地を触れました。すると地天が現れ、「釈迦の修行に偽りなし」と証明し、悪魔を退散させたという有名な伝説があります(降魔成道)。
その姿とご利益
鉢を持つ女神
多くの絵画では、美しい女神の姿で描かれ、手には穀物や花が入った鉢を持っています。これは大地の豊かさを象徴しています。
堅固な安定
「堅牢地神」の名の通り、地盤安定や基礎固めのご利益があります。また、五穀豊穣をもたらすことから、農業や不動産業の守護神としても崇められています。
まとめ
普段意識することは少ないですが、私たちが立っているこの大地こそが地天の体そのものです。感謝の気持ちを持って大地を踏みしめれば、地天の加護を感じられるかもしれません。