リンクの愛馬? いえ、それは彼女の名前を借りただけ。エポナは、古代ヨーロッパ全土で愛された、馬と騎手の守護女神です。ケルトの森からローマの戦場まで、馬蹄の音が響く場所には、常に彼女の加護がありました。
エポナとはどのような神か?
古代ケルト(ガリア)の馬の女神です。「エポ」は馬を意味します。彼女は馬に横座りした姿、あるいは馬に囲まれた姿で描かれ、馬だけでなく、ロバやラバ、そしてそれらを扱う人々(騎兵、御者、旅人)を守護します。また、豊穣の女神としての性格も持ち、果物や穀物を持った姿でも表されます。ケルト起源の神ですが、ローマ軍の騎兵たちに非常に人気があり、ローマ帝国の公式な祭日を持つ唯一のケルト神となりました。
神話でのエピソード
冥界の案内人
馬は死者の魂をあの世へ運ぶ動物とも考えられていました。そのためエポナは、魂を安全に死後の世界へ導くガイド役(サイコポンプ)でもあったという説があります。彼女の鍵は、冥界への扉を開く鍵かもしれません。
マビノギオン
ウェールズ神話のリアンノン(馬のように走る女性)は、エポナと同一、あるいは関連する神格と考えられています。彼女もまた、不当な扱いを受けながらも忍耐強く耐える、馬のような強さを持っていました。
信仰と文化への影響
ゼルダの伝説
ゲーム『ゼルダの伝説』シリーズに登場する主人公の愛馬「エポナ」の名前の由来です。この作品のおかげで、彼女の名前は世界中で最も有名な「馬の名前」の一つになりました。
騎兵のアイドル
ローマの軍人たちは、厩舎にエポナの祠を作り、愛馬の健康と戦場での無事を祈りました。彼女は国境を越えて愛された、インターナショナルな女神でした。
【考察】その本質と象徴
パートナーシップ
馬は人間にとって、労働力であり、戦友であり、移動手段でした。エポナへの信仰は、人間と動物の間の深い信頼関係と感謝の念を象徴しています。
まとめ
旅路の果てまで、彼女は共に走ります。手綱を握るあなたの手が震えないように。